優れた指導者は微妙な違いを見抜く

1月2日(土)

 

私はこれまでたくさんの指導者

のもとで野球する機会にめぐまれました。

 

その中でも大学時代の應武監督から

私自身が学んだことについて、

書きたいと思います。

 

今日のテーマ:

優れた指導者は微妙な違いを見抜く

 

もしご興味があれば、

最後までお付き合いいただけたら

嬉しいです。

 

應武監督は、微妙な違いを

見抜くことに長けた

監督さんだったなと思っております。

 

自分の選手の調子の良さとか

悪さとか、

昨日と違うところとか、

意識が変わっているとことか

細かく見ておられたなぁと

感じています。

 

自分たちのチームの選手たちの

違いっていうのは、

監督をやる上では必須の力だと、

私自身も監督業をするなかで

感じる部分であります。

 

そして、毎日の違いを感じていないと

選手と話をすることができませんので、

そういった能力は必要です。

 

でないと選手の微妙な違いを見抜けないと

調子はどうだ?とか、

 

このあたりが変わっているぞ?

みたいな話ができないし、

 

たとえ選手と密に話をしたとしても、

的外れな観察力だと、

選手からも信頼されません。

 

▼ゲームマネジメントもすごかった

 

應武監督の凄いところは、

練習時だけでなく

ゲームの中で相手の微妙な違いを

気づくのがすごかったなぁと思います。

 

どういうことかというと、

相手チームの動き、

例えばファーストランナーがいるとき、

ランナーの仕草を見て

 

このランナーは走るぞとか

あるいはエンドラン仕掛けてくるぞと

言ったことを見抜いて、

 

キャッチャーにサインを送る

 

それが「外せ」のサインだったり

 

「牽制入れろ」のサインだったりして

 

警戒されると、相手の監督さんが

 

サインを取り消される場面も

ありました。

 

僕は一緒にベンチにいて、

 

洞察力がすごいなぁ、

 

どうやったらわかるの??

 

みたいなことを、考えていました。

 

実際、そのサインのおかげで、

キャッチャーがランナーを

仕留めることもあり、

 

私たちのピンチを助けてくれる

サインになっていたなぁと

改めて思います。

 

当時、私はなるべく、

應武監督の様子をベンチで

見るようにしていて、

 

バッターの仕草、ランナーの仕草、

相手監督の仕草、

 

この3つを見られているような

気がして、

 

私も今試合をする中で、

少しの変化も逃さないように

意識してみています。

 

監督はもっともっと細かな部分、

そして色々なところに目を光らせて、

 

キャッチャーに指示を

出されていたように感じます。

 

これはやはり

相手の選手だけではなく

 

相手の監督、あるいは相手のベンチを

見抜いているからこそ、

できる指示だったんじゃないかなと

今になって思います。

 

また野球の流れをしっかり

わかっていないと見抜けないこと

だと思っていて、

 

ゲームマネジメントの経験を

積んできたからこそ、的確に判断できる、

 

そういった技術なんだろうなぁと感じます。

 

また、相手の監督の性格を知ることで、

相手チームの動きを見ることができると

対策を取りやすくなってきますよね。

 

▼僕が見た應武監督の凄さ②

 

ポジショニングの指示が

すごい的確だったとのこと。

 

なぜその指示が出せたかと言うと

監督がキャッチャー出身で、

 

鋭い勘であったり、

それまでの経験から打者のスイングの

 

特徴を見抜いておられたから

じゃないかなと思っております。

 

それに加えて毎試合、打球傾向を

見られていて、

 

相手のバッターの打球方向の傾向を

頭に入れて、試合に入っておられました。

 

これの良いところは

もともとある打者の癖に加えて、

 

試合前の相手の選手の

バッティング練習を見て

 

今この選手はこうなっているなと

判断が下せることです。

 

やはり準備が何よりも大切だと感じます。

 

特に、これがすごいなと思ったプレーが、

ある試合で、

 

セカンドのポジションニングの

指示を出した時です。

 

定位置に守っていた選手を

センター寄りに指示を出されたのですが

 

それが真正面に飛び、

センター前ヒット性の当たりを

 

防いだと言う姿がありました。

 

これを見て、当時ベンチに

一緒にいた同級生の白川くんと

目が合って、

 

すげぇーなと

 

驚いた記憶があります。

 

これを見たときに、

 

将来、僕自身が監督になったときに

 

こういった指示を出せれば

もっとチームを強くできるんだなと

感じたシーンでした。

 

相手のプレーを見抜く

 

っていうことがすごく重要だなと

思っていて、それからと言うもの

 

相手選手の仕草であったりとか

普段の練習の行動であったりも

なるべくじっくりできる限り長く

 

見るように心がけています。

 

そして今感じるのは

相手チームの選手のことを

 

わかるようになるためには、

まずは自分のチームの選手たちのことを

 

知らないといけないということ。

 

そのため普段から自分のチームの

選手たちの様子をじっくり見て、

 

誰がどんなプレーをするのか

どんな指示を出すのか

誰が片付けをしているのか

誰が指示を出しているのか

誰が整備に率先して言ってるのか

練習のときには誰が指導者の前で

しっかり練習しているのか

誰が1人でも練習を黙々と取り組んでいるのか

普段の子供たち同士の会話はどんな内容か

 

など聞いたり、見たりしながら

性格を判断したりしています。

 

また前の練習の様子と

今日の練習の様子を比較して、

 

どこの部分が変わっているか

何が変わっているか

 

などを観察し、子供たちと話をして、

自分が感じていることと

子供が感じていることの

 

部分が合っているかどうかを確認して、

 

自分の観察力を少しでも

上げるように取り組んでいます。

 

そして、子供たちにも

この洞察力をつけて欲しくて、

 

中学生なんかはネクストバッターボックスを

見ることなんて習慣づいてないですから、

 

相手のバッターが打席に入る前に

ネクストでスイングを

 

しているのだから

そういったところを見抜くようにしなさいと。

 

それによって守備位置を大胆に変えても良いから、と言うような話をしています。

 

なんでそれをする癖をつけるかと言うと

準備をしっかりして

 

守備に向かって欲しいからです。

 

打席に入る前から

しっかりと相手チームの選手を

観察していれば、

 

自ずとポジショニングが出来る。

 

そして将来、相手の癖や傾向を見抜いて、

相手と戦える選手になってほしいので

 

たとえ、

大胆なポジショニングをして、

 

結果的にヒットになったとしても

それはオッケーだよ、

と許容するようにしています。

 

私たち指導者はいずれ選手が

自分たちの下から卒業して

 

どこかしら次のステージに通用するような

準備をしておくことも必要です。

 

そして、彼らが野球人生を終えたとき、

野球以外の部分でも必要だと

思っていただけるようなヒトを育てる、

 

そのためには微妙な違いを見抜ける

力があったほうがいいよねと言うことで、

今回話をさせていただきました。

 

そういったところに気づく選手であれば、

高校に行っても、大学に行っても

長く野球を続けられる

選手であるのではないかな

と思っております。

 

 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

 

このブログが皆様にとって

少しでも役に立てば幸いです。

 

【追伸】

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▼筆者のプロフィール

慶友ポニーで監督してる野崎将司です。

 

指導・コーチング・教育系の発信するページです。

 

これまで、小・中・高・大学生、約2,000名に指導をしてきました!

 

【指導理念】

子供達が自ら進んで練習したり、努力したりすること、自ら考えてプレーすることを

コーチングできる監督・コーチでありたいと考えています。

 

いまは試合ではノーサインでやっており、自分で盗塁をしかけたり、エンドランを自分たちでやってみたりすることを

目標にしています。ただ単にノーサインでやるのではなくて、イニング・点差・カウント別、相手の癖を考えて

どこで仕掛けるべきかなども座学でやったうえで試合に臨んでいます。

 

【プロフィール】

野﨑 将司(のざきしょうじ)

1988年生まれ

京都府出身

 

【野球歴】

京都田辺硬式野球部-西城陽高校-早稲田大学ドジャースインターン-アリゾナウインターリーグ-堺ビッグボーイズ(コーチ)

-嵯峨野高校(野球部コーチ)-久御山高校(野球部コーチ)-慶友ポニー(監督)

 

中学・大学では全国大会出場し、

両方とも決勝まで進んだ。

 

大学時代は3塁コーチを務め、そのときに難しさを経験し、

3塁コーチで試合が決まると感じた。

 

I am Shoji Nozaki who is a baseball coach for junior high kids.

This channel is for education and coaching.

 

I have experience to teach for elementary kids of 400 people of elementary kids,  200 people of junior high kids and also 1,000 people of high school students.

 

I also have a lot of experiences to coach for baseball kids. 150 people of junior high kids, 100 people of high school students, 150 people of college students.  

 

 

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