肩や肘を守る方法 〜 いま、わかっているピッチャーの最善策は何なのか?
高校野球でも話題になっている"投球制限"、これがいま指導者ができるポイントです。投球制限を上手く使うためには、何が必要なのでしょうか?
私は、チーム共通の「ガイドライン」を設定すること、
そして「カウンター」を持ちながら試合を見ることだと思っています。
「ガイドライン」設定のために、チームの中で、事前に一つの結論を導き出す。高校野球に全てを賭けるのか、プロを視野に入れるのか、それとも野球をこれからも続けたいのか。その上で、ピッチャーは誰でも投げすぎは良くないという「ガイドライン」を設定する。そうすれば、チームがまとまり、監督の采配への不満も軽減されると思う。
もう1つの「カウンター」を持ちながら試合を見るということは、どういうことなのか?
元プロ選手によると、ピッチャーにはそれぞれ"スタミナ"があるといいます。
具体的には、打たれ始める球数や、球が浮いてくる球数など。
それぞれのスタミナを普段から調査しておかないと、試合で継投が効果的に
できないのです。そこで、投球制限に理解ある若い監督たちに是非行って欲しいことが「カウンター」の導入。
高校野球でカウンターを持つ人は少ないと思います。
でも日頃からカウンターとともに投球の傾向を分析し、
「お前は何球超えると球が動き始めるから、その辺で変えるぞ、大会でも同じだ」と
選手に共有することで、上手く投球制限を使いこなせようになるでしょう。
投球制限をすると、直面するのは"二番手以降の育成"
大船渡の監督も本気で「佐々木なし」で勝つことを考えていたのであれば、
継投に重点を置いてチーム作りをしていたと思う。
萩生田大臣「間違っても高野連はプロ野球の養成所になってはいけないし、選手の健康管理を考えやる必要がある。IOCのアスリートファーストの概念からすると夏の甲子園は無理と思う。夏の大会が最後扱いだが本当は秋の国体が頂点を極める大会と思ってる。余裕があるなら中日を作るなど環境を作るべき」 pic.twitter.com/TafzVsSMUK
— Dappi (@dappi2019) 2019年11月27日
夏の大会でエース1人に投げ切らせることは、”怪我”と”敗北”の可能性が高く、
かなりリスクがあること。
いきなり夏の大会で継投しよう、なんて考えては捨てた方がいいと思います。
練習試合などで大切なことは、日頃から継投などの練習をして、
二番手以降を育て上げ、エースが心も身体も休める体制を作り上げることです。
二番手以降の育成で頭に置いておくべきこと、
それは諦めずに"練習すれば、上手くなる"ということです。
"諦めずに努力すれば、大抵の事は出来るようになる"と
最近読んだ本に書いてありました。
メンタリストDAIGOさんもオススメされてましたね!
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最近なら、SNSなどで投げるコツなどを学ぶことが出来ます。ということは、日頃の試合で実践しつつ、各自学んで行くことで、ある程度試合を作れる投手になれるんじゃないでしょうか。こうして、二番手、三番手が台頭してくることは、選手たちに出場機会が増えることに繋がります。そうして、切磋琢磨する環境ができ、チームに良い影響を与えるのです。
私がキューバで見た練習が、二番手以降の育成で役立つと思うので、是非参考にして欲しいのです。
コントロール力を高める方法〜 海を渡れば実践されている練習
— カントクのツイッター (@Bob_Baseball_PE) 2019年10月19日
ショートピッチングでコントロールを高めよう! pic.twitter.com/oTedVJvbgF
ピッチングの前のキャッチボールのときに、片足立ちやシャドーピッチング、短い距離でのピッチングなどを行っていました。ある程度試合を作れる投手を育てるには、細かいスモールステップを踏み、ピッチング練習を地道に積み重ねていけばよいと思います。
参考文献:
*1:やればできる!の科学