打てる選手とは?『もっと打てるようになりたい』そんな意識の高いあなたがやるべき置きティーとは

目次

 

はじめに

「正しい練習方法を身につけよ」

「ティーバッティングを1日1000本やっても、打てるようにはなりませんよ。」

こう言ったらあなたはどう思われるでしょうか?

これはまぎれもない事実です。あなたがプロ野球選手のように打てるのであれば、意味はあります。あるいはジュニアJAPANに選ばれるくらいのエリートだったらいいのかもしれません。ですが、普通の試合で普通の結果を残し、市の選抜に選ばれないような選手や、あるいは甲子園に出るような学校から推薦が来ない選手ならば、今すぐに考え方を変えなければなりません。

 

私が置きティーを勧めるのは、たくさん振れ!と指示されて一向に打てるようになれなかった反抗心がきっかけでした。マシン打撃では7割近く打てるのに、実戦になると打率が下がる、135キロも越えてくると手こずる自分に嫌気がさしたからでした。

 

打てるようになるには?と書店を漁り、帰国子女のメジャー好きな同級生から置きティーの重要性を学びました。一番うれしかったのは大学時代に甲子園に出場した投手から、ライト前ヒットを打ったことでした。

もっと学びたいと、アメリカ人のバッティング練習を学ぶために、アメリカのアリゾナウインターリーグに参加し、合理的な練習方法に日々驚きを感じていました。

 

何よりよかったのは、日本とアメリカのバッティング練習を統合できるようになって、バッティングがずっと楽しくなっていった点です。

 

私は、日本で今まで出会った指導者にも感謝していますが、だからといって1つの情報だけで凝り固まるの指導を受けたことをとても後悔しています。いま海外の情報があればどれだけ自分の視野が広がっていただろう?と。

 

いま成長途中にある子供達に本当に必要なのは、正しいテクニックを使って練習をすること。

1日でも早く無駄な練習、無駄な努力から脱却し「打てるバッター」に変身することなんです。

そのひとつの練習方法を紹介したいと思います。

 

1.リズム化

最初のテクニックは「リズム化」置きティーでも実践と同じようにリズムをつくります。

バットを持ちながら、手をグーパーしてみたり、ボックス内で足踏みをしてみたりするのがその代表例です。(阿部選手を代表例として)

 

手塚一志さんのフェーズで行くと、ゆらぎの部分です。

 

といっても別に、止まっているのが悪いわけではありません。自分自身の中で、実戦と同じようにリズム化が行われていればそれでOKです。

 

たとえば、私が置きティーをするならこんなリズム化を行います。

 

1. 足踏みをしながらバットを強く握ったり、軽く握ったりします(グーパーの作業)

2. ピッチャーをイメージします

3. ケースに合わせる(例.ランナー1塁のときのクイックモーションにタイミングを合わせる等)

 

ここでやるのは、相手を想定しながら行うってことですね。

ピッチャーがボールを投げないと、バットを振ることすらできませんから、バッターはピッチャーにタイミングを合わせなければならない訳です。

ある意味、受け身といっても過言ではないですね。

指先の感覚をバットに伝え、パフォーマンス向上を目指す。

 

2.ボールを置く位置

完璧なボールの位置

2つ目のテクニックは、「完璧なボールの位置」を把握することです。

置きティーの中で最も重要なポイントは、自分のポイントを熟知しておくことです。

打つポイントを知っておくことはプロでも中学生でも変わりません。

ここを間違えると、いくら練習しても時間の無駄になります。

意外とみんなわかっていないところなんですよね。

そして曖昧にしている部分でもあります。

ここの作業から逃げては、バッティングの上達はあり得ないのです。

 

グランダーソン打撃練習場に着くと、以下のステップを踏んでいます。

 

1.前膝の前にティー台を置く(右なら左膝・左なら右膝)

2.ど真ん中よりややアウトコースに設置する

3.バットとボールを合わせ最終確認する

 

ここまで行なって、初めて打ち始めます。

いきなりバッティングを開始することなんてないんですよね。

 

グランダーソンもコーチも、動く球ではないので、実戦的ではない

とは言っていますが、重要なのはポイントが一定であること。

 

これが最大のメリットです。

 

シーズンを通して、様々な投手がタイミングをズラすために

創意工夫してきます。

そのたびにバッターはタイミングを外される訳ですから、

当然バッティングフォームだって崩れてきますよね。

それを毎日修正する作業が「完璧なボールの位置」なんです。

 

3.逆方向

自分のフォームを作り上げる最後のテクニックが

「逆方向」です。

よく監督やコーチが言う言葉ですよね。

逆方向を意識することにより、次のメリットがあります。

 

1.体が開かなくなる

2.ボールを長く見れる

 

打ちたい気持ちで焦れば、焦るほど体は開いていき、

目とバットの距離が離れます。

外に逃げるスライダーや、チェンジアップなどが遠く感じていきます。

見極めが早くなってしまうので、ストライクとボールの判断が

できなくなっていきます。

さらにバットが体から離れていきますので、

ボールに力が伝わらない。

 

悪循環ばかりです。

 

「逆方向」は自分のフォームを固める最も重要な意識の部分であります。

 

ただし、「逆方向に打球が飛んだらなんでもok」ではありません。

 

大事なのは、ポイントを引きつけることであって、

絶対に手で操作しない!ということを頭に入れておいてください。

 

たとえばこんなケースがあります。(右打者の場合)

 

1.ノーアウトランナー1塁、バントのサインが出て、1球目ボール

2.次のサイン。バスターエンドランのサイン

3.バッターはとにかく右方向に打ちたい

4.腰を引きながら、

5.手だけバット操作でチョコンとボールを当てる

 

これは最悪のケースです。

強い打球も打てないし、自分のフォームが崩れていき、

結果的に打てなくなっていきます。

 

よく打撃練習で指示されたことありませんか?

 

「インコースでも、低めでも、なんでも右方向に打て」

 

という無茶苦茶な指示。

 

ポイントを後ろに下げることでOKですからね!

 

おわりに

ボールを左右に打ち分けたいとき、

どこにボールを置くかで変わってきます。

そのポイントだけ最後に載せて終わりにしたいと思います。(右打者の場合)

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私が見たいのは、

大阪桐蔭の藤原くんのようなホームラン!

手元まで引きつけて思いっきり打ったら、レフトへのホームランだった!

 

これを子供達に実現してもらいたいんですよね。

 

こんなバッティングされたら投手は恐怖でしかありません。

 

こんな力強いバッティングをするためにも、

グランダーソンのルーティーンは是非覚えておいてくださいね!

 

10/5追記