野球の投げ方のコツ【指導者・お父さんコーチ向け】キャッチボール・距離によって工夫をすること
後輩から質問いただきました。キャッチボールでの距離別で意識して指導していることは何ですか!?と聞かれたので解説していきます。
結論から先に述べます。
距離別に意識を変える
ということです。具体的にどういうことか、詳しく書いていきます。
15mまで
・しっかり立つこと
・軸を整えること
・強さは求めずに、バランスよく投げること
最初の15mまでは、ピッチングと同じフォームで投げます。このときに重要なのがまっすぐ立つこと。2秒片足立ちの姿勢をキープしてから、相手に投げます。バランスよく立ってから投げることを意識しているので、そこまで強い球を投げようとする気持ちはなくて大丈夫です。まっすぐを意識することで軸が生まれ、強い球を投げるための準備を整えるイメージで投球をします。
20mまで
・強度を100%に近づけていくこと
・球筋を確認すること
・身体全体を使って投げること
この辺りまでくると少し遠目のキャッチボールになってきます。球筋をしっかりと確認します。体が開けばシュート回転しますし、綺麗な回転がかかれば、強いストレートが投げれています。また手だけで投げるイメージをなるべく無くし、身体全体を使えるようにします。下半身全体を使い、下から生み出される力を上半身に伝えることが大事です。片足バウンディングして、投げることも、一つの方法です。
30mまで
・ステップを使うこと
・下半身の力を最大限、前方に伝えること
・身長より高く投げないこと
30mあたりを一つの基準として、野手投げのようにステップをするようにします。ステップを使うことで、投手投げのときよりもさらに、下半身を使うことができます。大きくステップして、投げる方向に力を伝えるようにします。また自分の身長を基準にして、身長より高く投げないことも重要です。上方向に投げると、どうしても開くクセが出てくる可能性があります。
45mまで
・低いボールを意識すること
・ワンバウンドで投げること
・ボールの落としどころをつかむこと
ここまで離れてくると、今度はワンバウンドで相手に投げられるようにします。どこに落とせば、相手が捕りやすいのか⁉️をイメージして、そこにボールを落とす、バウンドさせることを意識します。
60m程度離れる
・30度〜40度くらいの角度をイメージすること
・身体を大きく使うこと
・放物線をイメージすること
先ほど身長よりも高く投げないと言いましたが、距離を話して少し高く投げることも必要だとは思っています。ここでの目的は身体を大きく使うことです。そして相手にノーバウンドで投げるイメージを持ちながら、どれくらいに高さで投げれば良いのかを考えます。あまり多く投げたくないので、各自3球まで、としています。
13m程度のピッチング
・リリースポイントを元に戻すこと
・しっかりとまっすぐに立つこと
・クイックも練習しておくこと
先ほど上に高く投げることをしていたので、リリースポイントを戻すために、ショートピッチングを行います。中南米ではよくピッチャーが行う練習ですね。特にコントロールに難がある選手なんかは、距離が近い分ストライクを投げやすいです。この距離でのピッチングはピッチャーの基本です。
キューバ、試合前の短距離ピッチング pic.twitter.com/7NosY8An2D
— カントクのツイッター (@Bob_Baseball_PE) 2019年11月15日
以上、距離別のキャッチボールの方法でした。他のチームでも色々な目的を持って練習をしています。また良い練習などがあればこちらでも紹介していきますね!
ブルペンの前なんかは、キューバの投手もシャドーピッチングや独自のリズムを作り出す動きをしていましたね!
キューバ、中継ぎ投手の準備 pic.twitter.com/qADrAdpvmA
— カントクのツイッター (@Bob_Baseball_PE) 2019年11月15日